なぜ私は毎日走っているのか。フルマラソン・サブ4(サブフォー)への道

50歳を過ぎた普通のサラリーマンが、ある出来事をきっかけに毎日走り続けるそのモチベーションの数々。

ついに膝を痛める〜鵞足炎

毎日走っているうちに、どんどん走行距離が伸びた私。

自分でも「いったいどこまで走れるんだろう」と、多少はおっかなびっくりしながら基本的にはガンガン距離を伸ばしていった。月間走行距離の自己記録もどんどん更新することが続く中(2018年365日の総走行距離は3,109.5kmで、2017年より500kmほど多い躍進であった。)、ついに、ついに故障に見舞われることになったのである。
まずは、故障に至るまでの経緯を振り返ってみよう(ジョグノートからの抜粋)。

平成30(2018)年12月16日(日)、63km。
1日中ラン。なんとか走り切れた。行きは信更町の中心部から、帰りは茶臼山を下る。北アルプスが真っ白で綺麗だった。月間100km達成。1日走行距離自己新記録達成!膝も腿も腰も肩も痛くない幸せ(^-^)v
 
12月17日(月)、2km。
疲れすぎたのか3時に目覚めてしまいあとはウトウト結局寝坊の朝ラン。左膝頭が少し痛い以外はいつもと変わらない幸せ。ただスピードは全く出ず。雨上がり。
 
12月18日(火)、10km。
両脚筋肉痛わずかなれどスピード出ず。まぁ、これで良しとしよう。
 
12月19日(水)、10km。
まだ両脚筋肉痛でスピード出ず。
 
12月20日(木)、10km。
脚全体に疲労感。力が入らない。寝起きだからか?
 
12月21日(金)、11km。
だんだんスピードが戻ってきた、と思ったけど気のせいだった。月間走行距離200km達成。
 
12月22日(土)、5km。
快眠、快食、快便、そして快ラン。
 
12月23日(日)、11km。
身体メッチャ重い。左膝もちょっと痛いし。
 
12月24日(月)、7km。
左膝がちょっと痛いけど、スピードが戻ってきて気持ちいい走りができた。
 
12月25日(火)、5km。
受験勉強中の二男に起こしてもらう。暗くて眠くて怖くてスピード出せず。左膝お皿の右足側が少し痛い。や、痛いのではない。凝りが集中しているというか、とにかく強い違和感。無理しないようにしている。月明かり。
 
12月26日(水)、12km。
左膝に違和感。
 
12月27日(木)、5km。
左膝内側の違和感が激しく、自重。どうなるのか。痛みはないがスピード出せず。
 
ここで、左膝に感じている強い違和感について、自分でもヤバいなこれは、と思い始めている。自重開始。2日後には大親友との恒例ランの予定が控えていた。
あと1日の自重で何とか回復してほしい。祈るような気持ちであった。
 
12月28日(金)、2km。
左膝内側の筋がぼんやり痛いので自重。
 
12月29日(土)、11km。
今井駅に現地集合してからのスタート。左膝痛い。五輪大橋を渡ったところでリタイア。大親友すまーん。痛みそのものは何とかなるレベルだったが痛いところ以外に張りが感じられたので大事をとって中止を決断。
 
ついに、来た。来てしまった。この時の左膝の違和感は、ハッキリと痛みに変わっていた。そして、違和感を感じていた部分ではないところに別な張りを感じ、これはフォームが崩れているためだと推測、被害拡大を止めるためにも走行中止を決断したのであった。吹雪の中、大親友には申し訳ないことをした。
とはいえ普段は絶対に乗らないであろう人生初の川中島バス松岡路線に乗って移動するという、何とも楽しい経験をすることができたからまぁいっか。
この日はその後、大親友とともに恒例の善光寺仁王門での阿吽の呼吸記念撮影や、亀の湯、そして長野市民のソウルフードいむらやの焼きそば&ビールといったメニューをこなしたのだが、移動は全て徒歩。左脚を引きずりながら歩くという情けない動きとなってしまった。しかし痛いものは痛い。仕方がなかった。
そして、翌日からは完全なる自重生活に入ったのである。
 
12月30日(日)、2km。
左膝が痛いので自重。
 
12月31日(月)、2km。
左膝が痛いので自重。どうやら足炎か。
 
ここで、セルフ診断をした私(笑)。
「鵞足炎(がそくえん)」というケガの名前が出てきたので、それについて説明しておこう。
鵞足は、膝周りの筋肉が腱となり膝の内側で脛骨の上部に付着している部分で、鵞鳥(がちょう)の足のような形をしていることからそのように呼ばれている。
鵞足炎は、この鵞足腱や鵞足包(鵞足と内側側副靱帯の間にある滑液包)が炎症を起こしている状態。陸上競技やサッカーの選手に多い。ウォーミングアップ不足や、急に長い距離を走ったり使い過ぎたりすることが原因。X脚などの骨格異常や練習場所(アスファルト、坂といった練習場所)にも起因する。
 
要するに、走り過ぎであった。
医者が嫌いな私。何とか自重することで回復を図ろうとした。
 
平成31(2019)年1月1日(火)、9km。
恒例となった同級生との早朝ラン。貸し切り状態のトラックにて弾丸トークが止まらずにあっという間の1時間。そして感動的な初日の出。
 
1月2日(水)、6km。
長男と朝ラン-1℃。積雪5cm。長男に防水ゴルフシューズを貸し、自分は新調した軽量長靴で。善光寺でお上人様の数珠を頂戴。しかもいらしたのは善光寺住職の鷹司誓玉大僧正。今年はいいことありそう。
 
1月3日(木)、2km。
左膝の痛みは微小となって違和感に戻ってきた。油断せずにしっかりケアしたい。
 
1月4日(金)、2km。
左膝の違和感はわずかなものになったが、慎重に慎重に。
 
1月5日(土)、2km。
左膝の違和感は走ると出てくるという感じ。
 
1月6日(日)、2km。
久しぶりに力を入れて走ってみる。スピード失われていなくて一安心。膝の違和感は微小に。油断せずもうしばらく養生したい。
 
1月7日(月)、5km。
歩行時、階段含め全く違和感なくなった膝が、走り始めるとやはり少し違和感。走ることの負荷を改めて感じる。
 
1月8日(火)、2km。
最初の500mは膝に違和感全くなし。
 
1月9日(水)、3km。
積雪3cm。膝の違和感と向き合いながら。長靴。
 
1月10日(木)、2km。
スピードが戻ってきた。
 
1月11日(金)、5km。
左膝の違和感は、2キロ過ぎから。だんだん違和感なく走れる距離が延びている。ランナーズ2月号を読みながら膝の痛みを予防するストレッチも取り入れながら、油断せずに復活していきたい。
 
1月12日(土)、2km。
左膝の違和感は1キロ過ぎから。まだしばらく無理しない。
 
1月13日(日)、2km。
飯縄山登山後なので左膝にまた違和感。無理せずがまん。
 
何とここで飯縄登山(笑)。しかも人生初の冬山登山である(笑)。実は膝のことはあまり深刻に考えていなかったのかもしれない。
 
1月14日(月)、10km。
おそるおそるスタート。1km地点で10キロ行ってみようと決断。昨日の膝の違和感は、登山に限った違和感だったことが判明。走ることによる違和感はまた別物で、それは順調に回復していた。おそるおそるペースアップ。ラスト数キロまで違和感なく走れた。16日ぶりの10キロ走で身体が鈍り汗の量が多めでだらしなかった。
 
1月15日(火)、5km。
膝を気にせず走れた。ラストのわずかな違和感のみ。
 
1月16日(水)、5km。
身体が重かった。
 
1月17日(木)、5km。
寒い。
 
1月18日(金)、5km。
1/11にひいた(たぶん)風邪が治ってきて痰が出る。時折咳も。
 
1月19日(土)、5km。
左膝の違和感ほぼ消えた。風邪の治りかけでゴール後咳込む。
 
1月20日(日)、5km。
最初の2キロはチャリの二男と会話しながら。
 
1月21日(月)、7km。
久しぶりの連続4分台。いい感じに戻ってきた。長い自重生活で2キロほど増えた身体が重いのはご愛嬌か。
 
1月22日(火)、15km。
6キロ以降の登りがキツかったが何とか5分台をキープ。やはり出てきた左膝の違和感は7キロから13キロまで。ラストは無我夢中でナイスラン。
 
1月23日(水)、10km。
3キロ過ぎから左膝に違和感。あまりスピード出さず。
 
1月24日(木)、10km。
前半抑え目で全体的にスイスイ。左膝の違和感は9km辺りわずかに。いい感じ。
 
1月25日(金)、10km。
左膝の違和感は9km地点のみ。全体的にはスイスイ。
 
1月26日(土)、12km。
左膝の違和感は9km辺りでわずかに。ラスト3キロのラップが美しい。いい走りができて満足満足。
 
1月27日(日)、14km。
積雪15cm。防水のゴルフシューズでナイスラン。左膝の違和感は7キロ辺りからわずかにずっと。
 
1月28日(月)、10km。
ミッドフットのみ意識してゆっくり。左膝の違和感は最初の1キロのみ。ラン後に疲労感。
 
1月29日(火)、19km。
路面凍結でミッドフットからトップフットを意識して走る。左膝の違和感なし。よかった! 悪夢の10kmリタイアからここまで1か月かかってしまったが何とか回復してよかったよかった。打ち上げの芋焼酎水割りがまいうー。
 
めでたしめでたし。これ以降、ジョグノートに左膝に関する記述はない。この時は「1か月も」という感じで書いているが、今思えば、1か月で回復したのであればもう上出来の部類である。
よかったよかった。
本当によかった。
 
一人打ち上げの芋焼酎が、我ながらシブい。

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人生初、無念のリタイアとなってしまった大親友とのラン