なぜ私は毎日走っているのか。フルマラソン・サブ4(サブフォー)への道

50歳を過ぎた普通のサラリーマンが、ある出来事をきっかけに毎日走り続けるそのモチベーションの数々。

ランニングコースの設定。

ジョギングシミュレーターという優れものがある。
実際の地図データとリンクしており、地図上の計測したいポイントからポイントまでをクリック(タップ)することで距離の計測ができるツールである。地図の縮尺を変えても同じことができる。直線距離であれば、東京ー青森間も一瞬で計測してしまう。伊能忠敬もビックリである。しかも国内海外を問わない。
そしてクリックを繰り返せば、曲がり角を曲がったりグルっと回ったりという細かなルートも正確に測ることができる。つまり、地球上のほぼ全ての距離を測ることができるのである。
実は私、この優れものを、走るようになる前から密かに活用していた。それは、ある重要な用途があったから。
それは、
「あそこのセブンイレブンとこっちのファミリーマートはどちらが近いのか」
「あの施設の最寄り駅はA駅なのかB駅なのか」
「家から駅まではどの道を通るのが最短距離なのか」
といった「いかに歩かずに済ませられるか」という極めてズボラな目的によるものであった(笑)。
距離についての家族との口論や職場での議論も、ジョギングシミュレーターを使えば、一瞬にして終止符を打つことができるのである。素晴らしいことこの上ない。
さて。
これを使ってランニングコースの設定をしようと思い立ち、初めて設定したのは、マラソンの練習を始めてすぐの頃であった。
まず最初は、長野の実家周辺。
信州大学附属長野中学校に沿った直線道路をこう走って、折り返して、またこう走って、ここまで、で1km」
となるもの。練習を始めた頃はよく使っていたコースである。
①ツラくなったらすぐにやめられる。
悪天候に変化したらすぐにやめられる。
主な理由はこの二つ。
まぁ、当時はやめることばかりを考えていた怠惰なランナーだったので、激しく頷ける理由ではある。
それでも、5周、10周、そして時には20周と、飽きもせずグルグルとよく走り、少しずつ走力を身につけていったのである。
ちなみに、計測の結果、5歳の時親に内緒で近所の子たちを連れて遠出をし、初めてこっぴどく叱られた思い出がある田んぼの中の神社までと、私の逆単身赴任で遠距離夫婦生活を共にする妻の実家までがともに実家からジャスト1km。不思議な縁を感じる。

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皇居1周が5kmだということがわかる